モーツァルト「魔笛」新国立劇場 [劇場通い]
いつも楽しく読んでいるブログ、keyakiのメモ、メモ.........の新国立劇場《魔笛》の男性三役にある通り、タミーノ、パパゲーノ、ザラストロが目にも耳にも最高のごちそうの、うれしい公演でした。keyakiさんの感想は本当に楽しいので、是非読みに行ってください^^!
仕事帰りで、疲労気味、今年の冬は確かに寒くて、すっかり冷えきって、その上、最近のなんだかもやもや感をあおる事件頻発に鬱々、オペラへの期待感は限りなくゼロ状態という気分で劇場に向かったのでしたけど、疲れ解消、心地よい興奮がまだ残っています。とにかく気分も晴れたような・・・ いわゆる癒し効果満点でした。
1998年に同じ演出で観ていたのですけど、まったく新鮮でした。その時はZ席で全然見えなかったせいでしょう。新演出と勘違い。同じ舞台とは思えません。あの時は、要するに聴いただけというのが正しいでしょう。まあ、こんなものという感じしか残っていません。今回は1階の前の方の席。当たり前でしょうけど、席によって印象は全く違うということです。
さて今回、音楽的には、序曲が始まった途端、気分は、あれ〜〜〜ちょっと...「魔笛」って、こんな曲だったっけ??でした。かなり違って聞こえましたから・・幕が上がってからも、オーケストラが時折そこはかとなく変(新解釈?!)な感じだし・・夜の女王登場のアリアも違和感が大ありで、最後まで無事行き着くのかしらという感じ。夜の女王の歌とあの2番目の有名なアリアの前の台詞回しには、相当びっくりでしたけど、他の登場人物はみんなとてもいい印象・・・でも、オーケストラの演奏してるのは、なんだか微妙に変な魔笛・・ そして、何が何でもとにかく歌って演技しなくちゃいけない歌手さんたちに同情........ しつつ、1幕終了。
でも、絶対歌手さんたちの頑張りのお陰だと思います。2幕はオーケストラの違和感のある部分が次第に減って、お芝居の世界に入ることができたようです。
一番心に響いたのは、タミーノとパミーナ。私のイメージにほとんどぴったりの二人、王子さまと王女さまでした。
タミーノ、気品があって、若者らしくて・・・ スタイルの良さが、なんともセクシーで、立ち姿、歩き方も優雅、後ろ姿さえも、魅力的なこと!声ももちろん歌も緩急があって表現的で退屈しません。
体格もスリムながら、いかにも男っぽいいかつさがあって、男らしさと繊細さが同居してますね。(ちょっとほめすぎかしら?)
ザラストロはさらに長身ですらりとした、多少陰のある雰囲気の若い好青年ザラストロ。美しく、清潔感があって、変なカルト集団的な雰囲気を醸さないのがいいです。ザラストロの国も、どこか知らない人跡未踏の深い山中のおとぎの国という感じで納得できます。
パミーナもすばらしいと思いました。自殺しようとするときの歌など、胸が熱くなりましたし、タミーノとの二重唱もとても説得力があって・・ 二人の体格のバランスもよくて、カワイイ系だけど、芯の強そうな、素敵なパミーナでした。
パパゲーノはチューリッヒの「魔笛」の映像と同じ歌手。大ベテラン・パパゲーノという感じ。全体的雰囲気とちょっとした仕草が自然体の喜劇役者という感じで嫌みがなく、素直に引き込まれてしまいます。パパゲーナとのやりとりも楽しかった。パパパの歌では子どもたちは登場しなかったのですが、カーテンコールで、鳥の羽姿の子どもたちを十人近くも引き連れて登場というサービスがあって微笑ましく楽しかったです。
三人のドイツ、オーストリアからの歌手のほんとうにごく自然な感じが心地よかったです。全体として日本人歌手たちや合唱団もうまく調和して、良い舞台でした。登場人物の体格や雰囲気が役柄に合って、非常にバランスがよく、総じて違和感のない自然な動きと歌が感情移入を促進しました。童子は女声が担当しましたが、こういう場合、日本人女性は有利ですね。違和感なく少年に見えました。三人の侍女も歌よし演技よしで、お芝居を盛り上げてくれました。
オーケストラのずっこけぶりはともかく、すばらしい公演だったと思います。決して欠点のない上演(まあ、欠点のない上演なんてめったにないでしょう)じゃなかったけど、ほんとに満喫、満足、壮快な気分で劇場をあとにしました。欠点を補ってあまりある『何か』がありさえすれば、最高の気分になれるものなのかもしれません。
それと、モーツァルト、いいですね。心が洗われるというのは本当かもしれません。
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ハンペ演出の《魔笛》を見ました。男性主要三役がヨーロッパから、あとは日本人キャストです。ザラストロ、タミーノ、パパゲーノ、それぞれ役柄にピッタリ。(写真左)三人ともドイツ語圏の歌手というのも、いまどきめずらしいかもしれません。ドイツ語にうるさい方々も会話の部分が心地よかったのではないか…[続く]







Keyakiさんのところに先にお邪魔したんですけど、当たりだったんですね(^^!
おめでとうございます(o^o^o)
>タミーノ、気品があって、若者らしくて・・・
こういうのを求めているんですが、なかなか映像ではお目にかかれませんね。トロストさんには、是非映像を残してもらいたいですね。
>若い好青年ザラストロ。美しく、清潔感があって、変なカルト集団的な雰囲気を醸さないのがいいです。
(^_-)-☆ 悪代官じゃないんですから、この役こそ、若さやそこはかとない色気を前面に押し出した方が、納得行きますよね。激しく同感します~~
こういうのこそ、映像にして欲しい!!
それにしても、長身ザラストロですね…(溜息)
>欠点を補ってあまりある『何か』がありさえすれば、最高の気分になれるものなのかもしれません。
ですね(^^! 私も観たかった!!
前にザラストロの役作りのことなどを書いた記事、TBしますね。
by ヴァラリン (2006-01-26 10:36)
いつもうまくまとめていただいて、そうそう、と相槌をうちながら読みました。
指揮者の方は、なにか曰く因縁のある方のようですね。オペラの指揮には不慣れな方のようで、前の「フィガロの結婚」の時も日本人指揮者でズレズレでしたね。日本人指揮者でひとくくりにしてはいけないのでしょうけど。
>体格もスリムながら、いかにも男っぽいいかつさがあって、男らしさと繊細さが同居してますね。(ちょっとほめすぎかしら?)
その通りでしたよ。
火と水の中をパミーナと共にくぐり抜けていく場面は、舞台後方をゆっくり歩いていくのですが、その歩き方の美しいこと。アンケンブランドさんの本にもありましたが、舞台でのゆっくりした動きというのは重要だとおもいます。
リンクしていただきましたが、こちらからもTBさせていただきます。
by keyaki (2006-01-26 15:35)
男声陣が良かったんですね!理想的だわ(笑)カッコイイタミーノが聞けたなんて羨ましいです~。歌手の頑張りで楽しめた公演だったのですか。オーケストラ(というか指揮?)が良ければ更に満足だったことでしょうけど、なかなか上手くいかないものですね~。
>モーツァルト、いいですね。心が洗われるというのは本当かも
最近イギリスで放送していたドキュメンタリーでいろいろ聞きまくりましたけど、やっぱりどの曲も素敵でした。誕生日前日ということで、今日は私も手持ちのモーツァルトのオペラ映像でも見ることにします。
by Sardanapalus (2006-01-26 21:48)
ヴァラリンさん、keyakiさん、TBどうも・・・です。
>オーケストラ(というか指揮?)
はあ、もちろん指揮者の責任でしょうね.......
某所に「指揮者のいない魔笛ははじめてだ」とか、
「それは違う..... 指揮者がいなければ、もっと巧くやれた」とか...笑えました^^;
もともとバイオリン奏者で最近指揮もはじめた方だとか。
おぼろげに思い出しましたが、この間結婚なさった内親王様のお相手最有力候補だったという方だそうです。
by euridice (2006-01-27 08:06)
お二人のレポートを読んで触発され、新しく記事を書きました。いずれ、タミーノについてもやりたいと思ってますが、まずは思い入れの深さから、ザラストロ…ということでm(__)m
TB&リンクさせて頂いたので、また遊びに来て下さいね(^-^)
>指揮者
へ~~なるほどねぇ…そういえば、そういう苗字の方、聞き覚えが…
by ヴァラリン (2006-01-27 08:24)
euriciceさま
この新国の「魔笛」は見たいなぁと思っていたので、楽しくレポートブログ読ませていただきました。写真つきだったので、タミーノ&パミーナに長身のザラストロもよくわかりました。パパゲーノがベテランで芸達者だと締まりますよね。
オーケストラの件は、えっ~こんなこともあるのね!でした。
これからも時々おじゃまして、音を想像しながら読ませていただきますね。
by TaekoLovesParis (2006-02-05 18:34)
ヴァラリンさん
TB&リンク、どうも.... タミーノについても、楽しみにしてます。
TaekoLovesPa..さん
コメント、うれしいです。また、どうぞいらしてくださいね。
by euridice (2006-02-05 23:56)