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八千草薫の蝶々さん [映画]

いつも楽しみに読んでいるなつさんのblogに、八千草薫さん出演のおもしろそうな映画が紹介されていて、見たくなりました。同時に八千草薫さんの「蝶々夫人」を思い出しました。このオペラ映画がとても気に入っています。特に蝶々さんとスズキと、坊やがほんとに、ほんとにいいと思います。もちろん音声は吹き替えなのですが、その違和感が全くと言っていいほどありません。八千草さんはこの映画のために歌を覚えてちゃんとイタリア語で歌っているそうです。 歌を担当しているのはイタリア人ソプラノですが、ヴェルディの伝記映画で見ることができます。どこか八千草さんと共通点のある顔立ちなのも違和感がない理由かもしれません。スズキ役の田中路子さんは当時ヨーロッパで活躍中のソプラノ歌手で、ウィーンの実業家と結婚、社交界の花形でもあり、渡欧した日本人音楽家の面倒を見たことで有名な方だそうです。 八千草薫さんのエッセイ「優しい時間」世界文化社刊に、この映画撮影関連の挿話もあります。 制作者、出演者の詳細などは、こちらでどうぞ。
  
蝶々夫人 MADAMA BUTTERFLY - DVD決定盤オペラ名作鑑賞シリーズ 8 (DVD2枚付きケース入り) プッチーニ作曲 関連記事: オペラの子役 オオムラサキ 田中路子 指揮 :オリヴィエロ・デ・フアブリティース 演出:カルミネ・ガローネ監督 1955日伊合作映画TV
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オペラとしてはカットがあり、導入部は説明的なお芝居が入っていますが、とてもよくできている映画だと思います。八千草薫の随筆にこの撮影についてもふれられていて、興味深いです。 八千草薫著「優しい時間」世界文化社。 スタッフ、キャストなど詳しいことが下記サイトにあります。 蝶々夫人1955.06.03 蝶々さんの声の主
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ほかの映像 video141.jpg1)カラヤン指揮 ウイーン・フィル ポネル演出1974 映画版 LD DVD 蝶々夫人:ミレッラ・フレーニ、ピンカートン:プラシド・ドミンゴ、スズキ:クリスタ・ルートヴィヒ、シャープレス:カーンズ、ゴロー:ミッシェル・シェネシャル 最初に見たのはこれ。異様だという感想も多いですが、私は気になりません。所詮写実的にするのは無理とすれば、こういう行き方がむしろいいのではないかと思います。子どもが半裸の場面があるのは、急に写実的になったようで、気にいりません。 video142.jpg2)マウリツイオ・アレーナ指揮 ジュリオ・シャザレッテス演出 ヴェローナ TV 蝶々夫人:ライナ・カバイヴァンスカ、ピンカートン:ナザレーノ・アンティノーリ、スズキ:エレオノーラ・ヤンコヴィッチ、シャープレス:ロレンツオ・サッコマーネ、ゴロー:マリオ・フェラーラ 八千草薫の蝶々さんとそっくりの舞台装置です。蝶々さんの着物は多少変ですが、着やすさを追求したのかもしれません。 3)マゼール指揮 スカラ座1986 浅利慶太演出 TV LD 蝶々夫人:林康子、ピンカートン:ペテル・ドヴォルスキー、スズキ:キム、シャープレス:ジョルジュ・ザンカナロ なぜか肩が凝りました。衣装が安っぽいです。新国立劇場の蝶々夫人のほうが、はるかにちゃんとした和服でした。 4)若杉 弘指揮 東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャードホール1996 TV 蝶々夫人:陳 素娥、ピンカートン:福井 敬、スズキ:永井和子 、シャープレス:大島幾雄、ゴロー:松浦 健 ミラノ初演版 いわゆる現行版とはかなり違っています。蝶々さんの親族、日本の風習などがかなり詳細に表現されています。対して、ピンカートンの軽薄さ、差別意識なども強く出ていると思います。プリマドンナ・オペラ(というのかしら)でない批判的、演劇的オペラだったのだと思いました。それが、そういう部分を排除することで、蝶々さんだけのオペラになったようです。繰り返しの鑑賞に耐え、没入感が得られるのは現行版だと感じます。 video143.jpg5)ジェイムズ・コンロン 指揮 F. Mitterrand監督 映画版1995 DVD(外国版) 蝶々夫人:Ying Huang、ピンカートン:Richard Troxell、スズキ:Ning Liang 、シャープレス:Richard Cowan ダニエル・トスカン プロデュース  一部、初版を使ってるような気がするのだが、間違いかな? メイキングによれば、アフリカのどこかで、セットを組んで撮影 video145.jpg6)プラシド・ドミンゴ指揮 orchestra e Coro CittaLirica  ステファノ・モンティ Stefano Monti演出  アルナルド・ポモドーロ美術  トーレ・デル・ラーゴ TORRE DEL LAGO2004 TV DVD(DYNAMIC 日本語字幕有り) 蝶々夫人:ダニエラ・デッシー、ピンカートン:ファビオ・アルミリアート 、スズキ:Rossana Rinaldi 、シャープレス:ホアン・ポンス、ケート:Maria Cioppi、ゴロー:Luca Casalin 虫バージョン。なんか勢いがないというか、だら~とした演奏のような・・・かなり頻繁に指揮者を映すのも気分がそがれます。でも、ピンカートン、とても個性的ですし、蝶々夫人もいいです。二人が愛を語る部分は迫真のいい雰囲気。お似合いというか、絵になっている。なんで虫なのかは理解に苦しみます。蝶々さんはチョウチョウではなく、はじめはスリムなカイコの幼虫、結婚後は、カイコ蛾ではないかと思います。。ピンカートンはカミキリ虫みたい。蝶々さんの子どもはテントウ虫。スズキはセミらしいです。シャープレスは大カミキリムシ。ピンカートンとケイトはサソリだということ。その他大勢が、いも虫みたいなのはかなり変。蝶々さんの背中に「幼虫」と書いてあるのは何?! 演出的には効果も意味も感じません。でも、虫なんてことを無視すれば、今まで見た舞台映像の中では一番感動的かもしれません。蝶々さんをはじめ、みんな役の雰囲気に合っていて、存在感満点だと思います。虫たちがオペラをやっているというところでしょうか。(2005.3.27) video146.jpg7)ニコラ・ルイゾッティ指揮 東京交響楽団 藤原歌劇団合唱部 ヴィヴィアン・ヒューイット、飯塚励生演出 :レジーナ・シュレッカー衣装 2005年8月7・10日、東京文化会館 テレビ録画 蝶々夫人:ドイナ・ディミートリゥ、ピンカートン:ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ 、スズキ:ダニエラ・ピーニ、シャープレス:カブリエーレ・ヴィヴィアーニ、ケート:鳥木弥生、ゴロー:アレッサンドロ・コゼンティーノ、ポンゾ:ジャンカルロ・ボルドリーニ、ヤマドリ:高橋淳 彫刻家、安田侃の作品で構成された舞台だそうです。照明の石井幹子も有名な人らしい。でも、なんかギリシャ悲劇みたいな印象で、少なくとも私の中にある「蝶々夫人」のイメージはかけらもなく、かといって、それななりに魅力的でもなく、退屈。衣装の違和感、特にその他大勢のが大きい。映像のせいかもしれないが、蝶々夫人役のソプラノはぶりっ子演技が鼻につく。歌は単調な叫びに終始。 とにかく、「蝶々夫人」というイメージ、ほとんどゼロ。「メディア」の雰囲気・・・ 映像のせいか、蝶々さんやり過ぎだし、ピンカートンとシャープレスはふとどっちがどっち?だし、その他大勢さんたちの衣装の違和感強烈.... 録音 音だけできくと、まさにこのオペラがソプラノのためだということがよくわかります。テノールなど刺身のつまにすぎない・・・   1)カラヤン指揮 スカラ座管弦楽団 1955 EMI 蝶々さん:マリア・カラス、ピンカートン:ニコライ・ゲッダ、シャープレス:Mario Borriello、スズキ:Lucia Danieli 感動的でした。それに、刺身のつまのはずのゲッダのピンカートン、自分の馬鹿さ加減に後悔しきりという感じで、泣けます。 2)バルビローリ指揮 スカラ座管弦楽団 1966 EMI 蝶々さん:レナータ・スコット、ピンカートン:カルロ・ベルゴッティ
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なつ

えうりでぃーちぇさん、トラックバックありがとうございます。
オリエッタ・モスクッチイ、ほんとうにきれいな方ですね!
ヴェルディの伝記映画は-えうりでぃーちぇさんの挙げた映画と同一のものだと思いますが-、同時代のヴィスコンティの「夏の嵐」と比べてしまったせいか、映画としては、今ひとつだったのですが、デル・モナコだけでなく、当時の歌手の姿を見ることが出来るものとして、貴重ですね。

「蝶々夫人」に話を戻すと、八千草さんが意外なくらい激しい蝶々さんを熱演していて、日本人として納得できる女性像だと思いました。
バックの踊り子たちも宝塚の方たちでしたっけ?
東宝がきちんとバックアップしているので、ありがちなデタラメ・オリエンタリズムも最小限に抑えられていたのではないでしょうか。
by なつ (2005-02-26 16:20) 

euridice

なつさん、こちらこそありがとうございます。
>踊り子たちも宝塚の方たち
そうですね。リンクしたサイトに全員の名前が載っています。寿美花代、淀かほる、鳳八千代さんなど、後にとっても有名になった方々が何人もいらっしゃいます。

>ヴェルディの伝記映画
「夏の嵐」と比較は気の毒なような・・・^^; 舞台シーンが見所、聞き所ですね。
by euridice (2005-02-26 19:56) 

Esclarmonde

シャーリー・マクレーンの「青い目の蝶々さん」もお忘れ無く.
by Esclarmonde (2005-02-27 10:19) 

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